Linux講座にようこそ。このページは「C言語プログラミング入門 - 第14章.ライブラリ関数 - 数学ライブラリ」です。
数学関数を使う場合の注意点として、コンパイルコマンドのgccの引数に「-lm」を付加して、数学ライブラリファイルを指定する必要があります。これを指定しないとリンクエラーになります。
例:$ gcc -lm -o sample.prg sample.c
ここで説明する関数は次の通りです。なお、ヘッダファイルとしてはmath.hが必要です。
区分 | 関数名 | 機能概要 |
---|---|---|
三角関数 | sin() | xの正弦(サイン)の値を返します。 |
asin() | xの逆正弦(アークサイン)の値を返します。 | |
sinh() | 双曲線正弦(ハイパボリックサイン)の値を返します。 | |
cos() | xの余弦(コサイン)の値を返します。 | |
acos() | xの逆余弦(アークコサイン)の値を返します。 | |
cosh() | 双曲線余弦(ハイパボリックコサイン)の値を返します。 | |
tan() | xの正接(タンジェント)の値を返します。 | |
atan() | xの逆正接(アークタンジェント)の値を返します。 | |
atan2() | y/xの逆正接(アークタンジェント)の値を返します。 | |
tanh() | xの双曲線正接(ハイパボリックタンジェント)の値を返します。 | |
絶対値 | abs() | 整数(int型)の絶対値を返します。 |
labs() | 大きな整数(long int型)の絶対値を返します。 | |
fabs() | 浮動小数点数(double型)の絶対値を返します。 | |
整数の除算 | div() | 整数(int型)の除算で、商と余りを返します。 |
ldiv() | 大きな整数(long int型)の除算で、商と余りを返します。 | |
最小・最大の整数値 | ceil() | 指定した引数の値を下回らない最小の整数値を返します。 |
floor() | 指定した引数の値を越えない最大の整数値を返します。 | |
累乗・平方根 | pow() | xのn乗の値を返します。 |
sqrt() | xの平方根を返します。 | |
対数 | log() | xの自然対数の値を返します。 |
log10() | xの底が10の対数の値を返します。 | |
その他 | exp() | 自然対数の底がeのx乗の値を返します。 |
fmod() | 浮動小数点数の除算の余りの値を返します。 | |
frexp() | 浮動小数点数を小数成分と整数成分に分解し、それぞれの値を返します。 | |
ldexp() | 浮動小数点数と2の整数乗との積の値を返します。 | |
modf() | 浮動小数点数を整数部分と小数部分に分解し、それぞれの値を返します。 |