Linux講座にようこそ。このページは「C言語プログラミング入門 - 第14章.ライブラリ関数 - 数学ライブラリ」です。

C言語プログラミング入門

14. ライブラリ関数(20/36) - 数学ライブラリ(1/3)

数学関数を使う場合の注意点として、コンパイルコマンドのgccの引数に「-lm」を付加して、数学ライブラリファイルを指定する必要があります。これを指定しないとリンクエラーになります。

例:$ gcc -lm -o sample.prg sample.c

ここで説明する関数は次の通りです。なお、ヘッダファイルとしてはmath.hが必要です。

【表14-4-1】 数学ライブラリ関数一覧
区分関数名機能概要
三角関数sin()xの正弦(サイン)の値を返します。
asin()xの逆正弦(アークサイン)の値を返します。
sinh()双曲線正弦(ハイパボリックサイン)の値を返します。
cos()xの余弦(コサイン)の値を返します。
acos()xの逆余弦(アークコサイン)の値を返します。
cosh()双曲線余弦(ハイパボリックコサイン)の値を返します。
tan()xの正接(タンジェント)の値を返します。
atan()xの逆正接(アークタンジェント)の値を返します。
atan2()y/xの逆正接(アークタンジェント)の値を返します。
tanh()xの双曲線正接(ハイパボリックタンジェント)の値を返します。
絶対値abs()整数(int型)の絶対値を返します。
labs()大きな整数(long int型)の絶対値を返します。
fabs()浮動小数点数(double型)の絶対値を返します。
整数の除算div()整数(int型)の除算で、商と余りを返します。
ldiv()大きな整数(long int型)の除算で、商と余りを返します。
最小・最大の整数値ceil()指定した引数の値を下回らない最小の整数値を返します。
floor()指定した引数の値を越えない最大の整数値を返します。
累乗・平方根pow()xのn乗の値を返します。
sqrt()xの平方根を返します。
対数log()xの自然対数の値を返します。
log10()xの底が10の対数の値を返します。
その他exp()自然対数の底がeのx乗の値を返します。
fmod()浮動小数点数の除算の余りの値を返します。
frexp()浮動小数点数を小数成分と整数成分に分解し、それぞれの値を返します。
ldexp()浮動小数点数と2の整数乗との積の値を返します。
modf()浮動小数点数を整数部分と小数部分に分解し、それぞれの値を返します。