Linux講座にようこそ。このページは「C言語プログラミング入門 - 第14章.ライブラリ関数 - 文字処理ライブラリ」です。

C言語プログラミング入門

14. ライブラリ関数(17/36) - 文字処理ライブラリ(1/3)

C言語では文字をchar型として扱いますが、char型は1バイト長(8ビット)ですので取り扱える文字は「付録1.ASCIIコード表」の半角文字(半角の英字・数字・記号、等)となります。文字列(char型の配列)とは異なり、文字の代入(コピー)や比較は代入演算子(=)や比較演算子(==や!=)で行う事が出来ますので、これらの操作に関しては関数を使う必要は有りません。

ここで説明する関数は次の通りです。なお、ヘッダファイルとしてはctype.hが必要です。また、これらの関数の引数はint型ですが、char型はint型と同じく整数を取り扱うための型名ですので、引数としてchar型を指定することも出来ます。

【表14-3-1】 文字処理ライブラリ関数一覧
区分関数名機能概要
英数字チェックisalnum()英字または数字かどうかをチェックします。
isalpha()英字かどうかをチェックします。
isdigit()数字(0〜9)かどうかをチェックします。
isxdigit()十六進数(0〜9、A〜Fまたはa〜f)の数字かどうかをチェックします。
表示可能チェックisgraph()スペース以外の表示可能な文字かどうかをチェックします。
isprint()スペースを含む表示可能な文字かどうかをチェックします。
ispunct()スペースと英数字以外の表示可能な文字かどうかをチェックします。
大文字・小文字チェックisupper()英小文字(a〜z)かどうかをチェックします。
islower()英大文字(A〜Z)かどうかをチェックします。
大文字・小文字変換toupper()英大文字を英小文字に変換します。
tolower()英小文字を英大文字に変換します。
その他iscntrl()制御文字かどうかをチェックします。
isspace()空白文字(スペース、タブ、改行、等)かどうかをチェックします。