Linux講座にようこそ。このページは「Linuxの使い方 - 第1章 コマンド使用の基礎知識」です。

Linuxの使い方

1. コマンド使用の基礎知識(2/2)

1.2 使用方法が簡単なコマンドのご紹介

ここでは使用方法が簡単で、覚えておくと便利な4種類のコマンドをご紹介します。

1.2.1 端末画面をクリア(clearコマンド)

clearコマンドは端末画面(ターミナル・エミュレータ)をクリアします。

一般形式

引数はありません。

$ clear

1.2.2 日時を表示(dateコマンド)

dateコマンドは日付や時刻を表示します。

一般形式

引数を指定しない場合は現在の日付と時刻を表示します。

$ date "+フォーマット"

「+フォーマット」オプションは日付や時刻を編集するときの編集形式を指定します。編集形式は次のようなキーワードで指定します。

【表1-2】dateコマンド・フォーマットオプション
キーワード意味
%H時(00 〜 23)を表示します。
%M分(00 〜 59)を表示します。
%S秒(00 〜 60)を表示します。
%Y年(4桁)を表示します。
%m月(01 〜 12)を表示します。
%d日(01 〜 31)を表示します。
%T時刻(hh:mm:ss)を表示します。
%Xロケールによる時刻(日本語環境ならば「hh時mm分ss秒」)を表示します。
%A曜日を表示します。
%c日付と時刻(日本語環境ならば「YYYY年MM月DD日 hh時mm分ss秒」)を表示します。
%D日付(mm/dd/yy)を表示します。

実行例

今日の日付を編集して表示します。

$ date ← 引数を指定しないと現在日時を表示します
2010年  3月 29日 月曜日 10:08:45 JST
$
$ date "+今日の日付は%Dです"
今日の日付は03/29/10です
$

1.2.3 オンライン・マニュアルを表示(manコマンド)

manコマンドはオンライン・マニュアルを表示します。

一般形式

引数でオンライン・マニュアルを表示したいコマンド名を指定します。

$ man コマンド名

実行例

dateコマンドのオンライン・マニュアルを表示します。

$ man date
(以降にマニュアル内容が表示されます)

マニュアル内容を1ページ分表示して止まります。次のページを表示するには、1ページスクロールとして半角スペースを入力します。1行スクロールはEnter、終了したい場合はqを入力します。

1.2.4 システムの各種情報を表示(unameコマンド)

unameコマンドはシステムの各種情報を表示します。

一般形式

引数を指定しない場合はOSの名称を表示します。

$ uname -m -n -r -s -a

-mnrsaは表示する情報の種類を指定します。なお、表1-3のオプションの説明には--が2つの形式のオプションも紹介しています。

【表1-3】unameコマンド・オプション
オプション意味
-m, --machineマシンタイプを表示します。
-n, --nodenameホスト名を表示します。
-r, --kernel-releaseOS(カーネル)のリリース番号を表示します。
-s, --kernel-nameOSの名称を表示します。
-a, --all全ての情報を表示します。

実行例

カーネルのリリース番号を表示します。

$ uname -r
3.6.7-4.fc16.x86_64
$
$ uname --kernel-release ← -rオプションと意味的には同じです
3.6.7-4.fc16.x86_64

全ての情報を表示します。

$ uname -a
Linux localhost.localdomain 3.6.7-4.fc16.x86_64 #1 SMP Tue Nov 20 20:33:31 UTC 2012 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
$

-rと-sをまとめて指定して、カーネルのリリース番号と名称を表示します。

$ uname -rs
Linux 3.6.7-4.fc16.x86_64
$