Linux講座にようこそ。このページは「Linuxの使い方 - 第1章 コマンド使用の基礎知識」です。
ここでは使用方法が簡単で、覚えておくと便利な4種類のコマンドをご紹介します。
clearコマンドは端末画面(ターミナル・エミュレータ)をクリアします。
引数はありません。
dateコマンドは日付や時刻を表示します。
引数を指定しない場合は現在の日付と時刻を表示します。
「+フォーマット」オプションは日付や時刻を編集するときの編集形式を指定します。編集形式は次のようなキーワードで指定します。
キーワード | 意味 |
---|---|
%H | 時(00 〜 23)を表示します。 |
%M | 分(00 〜 59)を表示します。 |
%S | 秒(00 〜 60)を表示します。 |
%Y | 年(4桁)を表示します。 |
%m | 月(01 〜 12)を表示します。 |
%d | 日(01 〜 31)を表示します。 |
%T | 時刻(hh:mm:ss)を表示します。 |
%X | ロケールによる時刻(日本語環境ならば「hh時mm分ss秒」)を表示します。 |
%A | 曜日を表示します。 |
%c | 日付と時刻(日本語環境ならば「YYYY年MM月DD日 hh時mm分ss秒」)を表示します。 |
%D | 日付(mm/dd/yy)を表示します。 |
今日の日付を編集して表示します。
$ date ← 引数を指定しないと現在日時を表示します 2010年 3月 29日 月曜日 10:08:45 JST $ $ date "+今日の日付は%Dです" 今日の日付は03/29/10です $
manコマンドはオンライン・マニュアルを表示します。
引数でオンライン・マニュアルを表示したいコマンド名を指定します。
dateコマンドのオンライン・マニュアルを表示します。
$ man date (以降にマニュアル内容が表示されます)
マニュアル内容を1ページ分表示して止まります。次のページを表示するには、1ページスクロールとして半角スペースを入力します。1行スクロールはEnter、終了したい場合はqを入力します。
unameコマンドはシステムの各種情報を表示します。
引数を指定しない場合はOSの名称を表示します。
-mnrsaは表示する情報の種類を指定します。なお、表1-3のオプションの説明には--が2つの形式のオプションも紹介しています。
オプション | 意味 |
---|---|
-m, --machine | マシンタイプを表示します。 |
-n, --nodename | ホスト名を表示します。 |
-r, --kernel-release | OS(カーネル)のリリース番号を表示します。 |
-s, --kernel-name | OSの名称を表示します。 |
-a, --all | 全ての情報を表示します。 |
カーネルのリリース番号を表示します。
$ uname -r 3.6.7-4.fc16.x86_64 $ $ uname --kernel-release ← -rオプションと意味的には同じです 3.6.7-4.fc16.x86_64
全ての情報を表示します。
$ uname -a Linux localhost.localdomain 3.6.7-4.fc16.x86_64 #1 SMP Tue Nov 20 20:33:31 UTC 2012 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux $
-rと-sをまとめて指定して、カーネルのリリース番号と名称を表示します。
$ uname -rs Linux 3.6.7-4.fc16.x86_64 $